2外クズ列伝その1-減点のデフレーションを引き起こす男―

まずは一人目(Aとする)

Aはデカいし見た目もイカツイしで一見近寄りがたいのだが,関西弁でとてもフレンドリーだ。そんなAは週に何度かある第二外国語のうち特定の1つサボりまくっていた。その授業の先生の評価方法は期末テストが50%,小テスト,中間テスト,出席点(以下平常点)が50%で遅刻,欠席は出席点がつかなくなるのだけではなく,減点されてしまうというものであった。自分もその授業には15回のうち3欠席1遅刻(厳密にいうと2欠席,4遅刻)であったため,減点にはヒヤヒヤしていた。(こんなんでもいい成績をとりたいとは思っていたんや...)しかし,その減点方法とは学生が単位をとるために情に満ちたものだった。

具体的に言うと平常点が合格点である60%を下回る人がいないように減点するというものだった。Aは平常点のスコアがクラスでぶっちぎりの最下位(小テストは平均が85%近くあるが彼曰はく7割をとったことがほとんどないらしい)で,減点前の得点が6割スレスレなのだ。そんな彼の点を基準として減点が行われた結果,1回の遅刻による減点は平常点換算で僅か0.06点!つまり,自分は平常点0.6点分しか減点されなかった。(教員によれば例年通りなら,自分はどれだけ低く見積もっても5点は減点されていたらしい。)減点を約1/10にした男Aのおかげで自分は好成績(最高評価)をもらうことができた。(Aも単位はとれたらしい。)  

-fin-